2014年1月18日土曜日

自民、公明の無節操な舛添支援と細川批判

































































 23日告示の東京都知事選は事実上、舛添要一元厚労相(65)と細川護煕元首相(74)の一騎打ちとなる。自民、公明両党が推す舛添氏に対して、脱原発を訴える細川氏は14日の小泉純一郎元首相との会談で全面支援を取り付け17日、正式に出馬表明の記者会見を行う予定だ。
 細川・小泉会談前、自民党が秘かに実施した世論調査では舛添氏が細川氏にダブルスコア近い差をつけていたが、小泉氏の登場が今後の戦局を大きく塗り替えることになろう。
 一転、守勢に立つ舛添氏は14日の記者会見で「私も脱原発を言い続けている。(脱原発か原発推進かという)白か黒かといった二律背反ではないんじゃないか」と脱原発が争点になることを牽制、「史上最高の五輪を目指し、東京から日本を変える」と訴えた。
 五輪については細川氏も公約の中で「日本の持てる力を存分に発揮する大会」と位置付け、「民間資金を活用して老朽化したインフラを再構築」「世界と都市外交を推進して日本の芸術文化を世界に発信する」「被災地東北でのマラソン実施」などを盛り込む。両候補が描く五輪像も争点の一つ。いずれにせよ誰が何をどう訴えようと構わないわけで、舛添氏も自らのエネルギー政策を掲げて堂々、有権者の判断を仰ぐことだ。
 それにしても情けないのは舛添氏を支援する自民、公明両党である。形勢不利とみるや、自民党はなりふり構わず、細川氏叩きの怪文書をバラ撒き、これを真に受けた週刊新潮が近々、報じるそうだ。なぜ、自民党はそうまでして舛添氏に肩入れするのだろうか。
「自民党を除名された方を支援することも、除名された方が支援を受けることも、私にはよく分からない」
 小泉元首相の次男で今や自民党の顔とも言える小泉進次郎内閣府政務官は15日、記者団を前にこう述べ、舛添氏を支援することへの不快感を示している。多くの自民党員はきっと同じ思いだろう。
 公明党はどうか。山口那津男代表は14日発行の夕刊紙で「脱原発は都政が責任を負えるテーマではない」と脱原発を訴える細川氏を批判した。
 しかしながら公明党は93年の首班指名選挙で細川元首相に一票を投じている。しかも、公約に脱原発を掲げ、中国との友好にも心砕いてきた。それが都知事選では細川氏ではなく、原発推進、対中強硬派の安倍政権が推す舛添氏に相乗りするのであれば、筋が通らない。告示までまだ時間はある。考え改めるのは今のうちだ。

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