2014年1月12日日曜日

都知事選の構図を一変させた細川、小泉元首相コンビの脱原発出馬

タレント学者の舛添要一氏(65)が今月23日に告示される東京都知事選(1月23日告示、2月9日開票)に出馬する。
「本格的な検討に入った。基本は無所属で出ることになる」
とは8日、本人が記者団を前に語ったものだ。
これを受けて菅義偉官房長官は同日の記者会見で「(第一次安倍内閣で)厚生労働相として福祉を中心に活躍したのは事実だ。皆さん認めていると思う」と述べ、その行政手腕を高く評価。当初、舛添氏の擁立に難色を示していた自民党参院や都議会自民党もこれを容認する方向で調整に入った。すでに舛添支持を決めている公明党と足並みを揃えた。
これで都知事候補は過去6回も都知事選に出馬した発明家のドクター・中松こと中松義郎(85)と共産、社民が推す元日弁連会長の宇都宮健児氏、日本維新の会の共同代表で元都知事の石原慎太郎衆院議員が推す自衛隊出身の田母神俊雄氏の4人。そしていよいよ小泉純一郎元首相の支持を受けた細川護煕元首相が今週、正式に出馬表明する。
当初、知名度、政治キャリアからして舛添氏が本命、対抗馬は脱原発の宇都宮氏、大穴は石原票が期待できる田母神氏との見立てだったが、細川氏の出馬で戦いの構図は一変する。2020年のオリンピック開催が一つのゴールだとすれば、政府与党が担ぐ舛添氏の選択肢が順当なところ、一転、脱原発が争点になれば細川氏に勝機有りか。
危機感募る安倍政権は脱原発の争点化外しを目論むが、東京都は東電の大株主であり、最大の消費地でもある。3・11をきっかけに原発政策は都市防災や電気料金など都民の暮らしに直結するテーマであり、さらに2020年のオリンピック開催に向けた首都東京の未来像を語る上にも欠かせない。各候補共、逃げずに真正面から論戦に挑んで欲しいものだ。

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