2013年7月4日木曜日

自民、公明両党の過半数阻止を掲げる民主党は野党共闘の青写真を有権者に示せ

参院選が4日に公示された。
「自公の過半数阻止、かつ自民党と日本維新の会という改憲勢力に(憲法改正の発議が可能になる)3分の2を占めさせないことだ」
民主党の海江田万里代表は29日、大手紙とのインタビューでこう述べ、目標とする獲得議席数については言及を避けた。
それで言えば民意は逆に告示直前、大手各紙の世論調査によると自民、公明両党が過半数を得て衆参のねじれ解消を望む声が読売新聞で52%、毎日新聞では57%にも上っている。
また、過半数を阻止するには59議席が必要だが、現時点で民主党の候補者は56人しかいない。与党だった前回参院選の半数にも満たない数だ。それでいて過半数阻止を口にするのは野党共闘をあてにしてのことだろう。
そうであれば、日本維新の会や共産党と連携することも有り得るのか。選挙後の野党共闘の青写真を示さなければ、ねじれ解消を望む国民有権者を翻意させることはできまい。 
幸いにして安倍内閣の支持率は下がり基調にある。朝日新聞で前回調査から4ポイント減の55%、毎日新聞でも6ポイント減の60%だった。
さらに安倍自民党が予定している来年4月からの消費税引き上げに51%が反対、原発再稼働には53%、憲法96条の先行改正には47パーセントが反対している。
野党第一党として民主党の責任はTPPへの参加の是非も含め、こうした世論の声を野党共闘につなげ、あるいは自民党支持層に楔を打ち込むことだ。
付け加えるならば、今回の参院選は公明党を支える創価学会有権者の投票動向にも注目しておきたい。
公明党は先の都議選で前回より10万票減らし、鉄板と言われる支援組織の創価学会の集票力にも陰りが見られるからだ。安倍自民党のタカ派路線に引きずられていては、さらなる離叛を招こう。
「国際関係でも平和、対話を重視する公明党の姿勢は重要だ。連立政権の中で持ち味をしっかり訴えたい」
 とは山口那津男代表の弁だ。参院選後は良識ある創価学会員の期待を裏切らないよう、本来あるいべき公明党の姿を取り戻してもらいたい。投開票は21日。

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