2012年8月23日木曜日

韓国大統領の竹島上陸を許した野田首相と町村元官房長官の責任を問う!

 竹島、尖閣の領有権をめぐり、日韓、日中間のいざこざが耐えない。竹島も尖閣も日本固有の領土ではあるが、竹島は韓国に実効支配を許したままついには韓国大統領の上陸とあいなり永田町は大騒ぎである。
 今週、国会は衆参両院でこの問題を取り上げるそうだ。自民党の谷垣禎一総裁は18日の講演で「外交の基本路線がしっかりしていない。もはや民主党政権で立て直すのは不可能だ」と述べ、野田政権の対応を厳しく追及する構えである。是非もない。
 参考までに過去の竹島問題に対する日本政府の対応について触れておく。まずは民主党政権下、過去8度あった日韓外相会談のうち、2011年2月17日の前原誠司外相、同年3月19日と5月20日には松本剛明外相が竹島問題を取り上げ日本の立場を強く主張。さらに同年12月17日には玄葉光一郎外相が韓国大統領府の千英宇外交安保主席秘書官に対して韓国国会議員の竹島訪問や施設構築の中止を申し入れ、翌日18日に行われた日韓首脳会談で野田佳彦首相が「日韓関係には日本側が提起している問題も含めて困難な問題があるが、日韓関係全体に悪影響を及ぼすことがないよう、大局的な見地から協力していきたい」として間接的な表現で竹島問題に触れている。あるいはこの時の野田首相の言葉が、竹島問題棚上げの誤ったメッセージを韓国政府に送ってしまったのかもしれない。
 もっとも自民党政権下においても竹島問題が取り上げられたのは1996年3月2日の橋本龍太郎首相と金永三大統領の首脳会談にまで逆上る。小泉政権以降、日韓首脳会談は14回も行われているものの、竹島問題についての切言及はない。外相会談でわずかに2度、アリバイ作り程度に触れただけだ。竹島問題の解決に本気で取り組んできたとは思えない。
「日韓関係がギクシャクするようなことになりますと、拉致問題を含めた日朝間の諸懸案の解決にも悪影響を及ぼしかねない」
 福田政権下の08年7月14日、町村信孝官房長官は記者会見でこう述べている。つまりは拉致被害者の救出を理由に竹島問題を棚上げしてきたわけだ。一つの政治判断ではあるが、結果はどうか。拉致問題は未解決のまま、韓国政府は20日、竹島に石碑を建てた。韓国による竹島の実効支配が既成事実としてまた一つ、積み上げられただけのことだ。与野党が足を引っ張り合っている場合ではなかろう。
2012.8.20 築地にて

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